能登紀行②

能登通信(桃の節句の頃🎎)
入院中の母を訪ねて、
能登半島最北端の地を再訪。
3度目ともなると、だいぶ様子がわかってきました。
そして、今回の宿は古民家民宿。
これまで海側に泊まってたので、
たまには山側もいいかな、と。
ホームページには、
里山ののどかな風景や、
目の前の畑で採れたという野菜や
裏山のキノコを使ったお料理。
体に優しいお料理とうたわれてる。
あら!すてき!
ヘルシー!
農業体験もできるんだ!
(その時間はないけれど)
病院から少し離れてるけど、
送迎してくれるというので、
よし!決~めた!
*
面会時間ギリギリまで病院にいてあげたいので、
夕食はつけず、20時に迎えに来てもらいました。
病院周辺は驚くほどの暗闇。
すれ違う車もない。
迎えに来てくれたオーナーのおばちゃん?おばあちゃん?と話してると、
どうやら今日の宿泊客は私ひとりらしい。
ええーーーー?!ひとり???
怖い・・・ 恐怖+
車は暗闇をどんどんどんどん山奥へ入っていき、
ホントにこんなところに家があるの??
大丈夫か、私!?
恐怖++
おばちゃんは私の不安を察してか、
他のお客さんも皆んな不安を口にすると、
笑って話してくれたけど…
かなり、不安…
明日の朝になっても私から連絡なかったら、捜索してーー
と、念のため家族にLINEを送っておき…
不安がピークに達した頃、やっと到着。
車を降りると、
若干曇り空ながらも、
星がきれーーーーーーーーい!!!
玄関を入ると、広い土間があって、
囲炉裏の部屋があって、その奥には
広い和室が何部屋も続いてる。
なんか、「八つ墓村」に出てくる家みたい😱
ここに私ひとり?????????
ムリムリムリムリムリムリーーーーーーーーーー
😱😱😱😱😱
おばちゃんがお茶を運んできてくれて、
となりの部屋へ呼ばれると、
立派な雛人形が。
古民家は築300年くらい
このお雛様は150年くらいらしい。
誰それの手作りで、表情豊かで素晴らしいでしょうと説明してくれても…
私には恐怖しかない!!!!!!!!!!!
今にも髪が伸びるか、
顔がこちらを向きそうで。
恐怖MAX 😱😱😱😱😱😱😱
ごめんなさい、
ホントにムリです・・・・・・
怖いから母屋に泊めてくださいって言ったら、
失笑されました。。。
お風呂を案内をされ、
「じゃあ、ごゆっくり」と
おばちゃんは去っていきました。
1人残される…
私、半世紀生きてきて、
とうとう今晩金縛りを経験しちゃうんだ、
お化け見ちゃうんだ、
と覚悟しました。。
あーーーーー。
結局一晩、電気は消さずに、
布団を頭からかぶって、
南無阿弥陀仏を唱えながら
早く朝になりますように、と祈るという…( ̄▽ ̄;)
あまりの静寂に、自分の心臓の音が聞こえるほど。
なんか、
子供の頃を思い出しました。
怖いテレビ見たり怖い話し聞くと
こんなだったなぁ。って。
そんなときは父の布団に潜り込んでたなぁ、って。
何歳になっても怖いものは怖いんだ…
とか、遠のく意識の中で思ってみたり(( _ _ ))..zzzZZ
*
朝を迎えてみれば。。。
金縛りにあうこともなく、
人形の髪が伸びることもなく…
目の前にはのどかな田園風景が広がっていました。
鳥のさえずりや、
向こうの方では野焼きの煙があがっていたり。
なぁ〜んだ(๑˃̵ᴗ˂̵)
もし昨日、到着したのが明るい時刻で、
こんな光景を見ていたならば、
あんなに怖がることもなかったような。
朝ご飯は、オーナーさんが作ったお米や野菜を
ふんだんに使った、心づくしのお料理で、
どれも本当においしかったです。
「お母さん、早くよくなるといいねぇ。
今度は一緒にいらっしゃいよ」と
帰りの車の中でおばちゃんが。
本当に。
古民家、誰かと一緒だったら、
きっとワクワク楽しい体験が
できることでしょう😅
須藤 有紀
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