昭和に戻って

ここ1年くらいで、父の認知症が急速に進み、レビー小体型認知症ということで、この夏にホームに入りました。
レビー小体型は、アルツハイマー、血管性認知症に次いで3番目に多く、主に男性が発生しやすい傾向にあるそうです。
先日、父がホームで転んで頭を打ったかもとのことで、病院へ運ばれ、念のため入院となりました。
入院先の病院で、もしかしたらパーキンソン病が疑われるので検査を、とのことでしたので、昨日は母と一緒に、紹介された武蔵野の日赤病院の神経内科へ、父を連れて一時外出してきました。
往復には「介護タクシー」というものを利用したので、車椅子ごと乗降できてとても助かりました。
てっきり病院の車なのかと思いきや、完全個人タクシーなのだそうです。
最近では個人でこういったお仕事を始める方も増えているそうで、ドライバーの方は営業用の運転免許の他に、介護ヘルパーの資格や、消防主催の救命訓練などを受けていらっしゃるとのことでした。
私が生まれた病院へ
武蔵野の日赤病院は兄と私が生まれた病院なのです。
物心ついたときは、少し離れた地域に引っ越していたので、車で前を通ることはあっても、中に入るのは初めてでした。
現在は大変キレイで機能的な病院になっていますが、母は「あら~すっかり変わっちゃって」などと古い建物の様子を語り、懐かしんでいました。
父にも「ここ日赤だよ。お兄ちゃんと有紀が生まれた病院だよ」と話しましたが、ふむふむと返事はするものの、わかっているのかな?わかってないかな?微妙なラインですね。
私は1月生まれですが、その年は例年にない大雪で、日赤の窓から見える景色が、辺り一面銀世界だったそうです。
色が白かったのもあって、迷わず「ゆき」という名前に決まったのでした。^^
父の診断結果は、パーキンソンではなく、やはりレビー小体型認知症でしょう、とのことで、元の病院へ戻って参りました。
喫茶店「くすの樹」
病院へ戻る車の中で、昔、まだ実家にいた頃によく行った喫茶店を発見し、あとから母と遅めのランチに入りました。
「くすの樹」という名前のとおり、大きなくすの木がシンボルマークのレトロなお店です。
辺りの様子がすっかり変わってしまったので、位置関係がわからなくなっていましたが、確かに、あの喫茶店です。
20年ぶりくらいでしょうか。シンボルのくすの木はあの頃よりさらに立派になって、空高く茂っているようです。
最近は、お茶をするといっても、スタバやおしゃれな明るいカフェばかりなので、くすの樹のような、クラッシックの流れる少し薄暗い喫茶店はめずらしいですね。母も昭和な感じを懐かしみ喜んでいました。
写真はカツサンドとローストビーフのホットサンドです。
ホットサンドは2種類のパンで作ってあるので、2倍楽しめます!
コーヒーも操業当初からのオリジナルから種類も豊富で、選ぶのに相当迷ってしまいました。
かつての記憶で、ケーキがとても美味しかったのですが、今日はお腹いっぱいで断念。
次回またお見舞いに来たときに食べることにいたします。
そんなこんなな1日でしたが、私の生まれた病院と、懐かしい喫茶店に再会して、つかの間、娘時代にタイムスリップしたような気がしました。
昭和な気分に浸るには、「くすの樹」おすすめです。
須藤 有紀
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