向上心のベースに潜む意外なもの

向上心のベースに潜む意外なもの

「向上心」は一見、自分を高める良いことのように捉えられますが、その背景にある心理によって、大きな違いがあることをご存じでしょうか?

自己否定がベースの向上心

「今の自分じゃダメダメ。頑張ってもっと努力しないと」「このままじゃ、周りから認めてもらえないから、もっと頑張らないと」「必要とされなくなったら大変」「もっと素敵な自分でないと、愛してもらえない」という、恐怖や恐れの心理につき動かされている向上心があります。

ダメ(と思う)な自分を受け入れられず、何とか認めてもらおうと、何とか愛されようと、ダメな自分を隠すために、なかったことにするために頑張る心理です。

欠けている自分を埋めようとするための向上心は、恐怖や恐れの自己否定がベースにあります。

自己否定は強いエネルギーのため、瞬間的には非常に便利であり、「もっと」と頑張ったら、目標達成を叶えてくれるでしょう。
しかし、自己否定が根底にある向上心では、例え、理想通りに物事が進んだ場合でも、満足感や達成感は得にくく、常に「まだ足りない」「もっと頑張らないと認めてもらえない」という不安がついてまわります。

そしてまた、自分のダメなところを見つけては、「これじゃだめ。もっと努力しないと」「もっと頑張らないと」と、もっともっと頑張って、自分のダメなところを埋めようとして苦しいのです。

①ダメな自分を何とかしなくちゃ

②努力・目標達成

③達成はしたけれど、ココもだめだ。もっと頑張らないと

感情や思考の癖がパターンとして形成され定着してしまうと、あとは何の疑問も持たずに、①②③のパターンをずっと繰り返します。

これでは、心休まる時がなく、常に恐れや不安を持ち続け、自分を否定し、疲れ果ててしまいます。

そしてある時、もう頑張ることができなくなってしまったりするのです。

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健全な意欲がベースの向上心

  • 英語は苦手だけれど、英語でコミュニケーションがとれたら自分の世界が広がるから、頑張ろう!
  • 最近絵を習い始めて楽しい!もっともっと上手く描けるようになりたい
  • 世界史の授業って楽しい!歴史背景をもっと深く知りたいから、頑張って調べよう!
  • 自分のやりたい道を見つけて独立した。しばらくは大変だけれど、早く成果を出すために精一杯努力しよう!

などは、新しい世界に意欲的に自分の身を置き、わくわく楽しく前進していこうとする気持ちに、つき動かされている向上心です。

自己肯定感が高い人は、自分のダメなところも認め、受け入れているので、ダメなところを隠そうとしません。

「やりたい!」という思いだけで、そこには「やらないと大変なことになってしまう」という不安や恐怖がありません。
達成時には満足感と充実感があり、また達成できた喜びが自分自身の自信につながっていくのです。

これは、健全な意欲がベースの向上心です。

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須藤 有紀

須藤 有紀

須藤有紀(職業:メンタルコーチ)  夫と大学生の2人の娘と4人家族。 ワーキングマザーとして大手電機メーカーに26年間勤務。会社や地域のコミュニティで、多くの人と関わる中で、自己肯定感の有無が、その人の人生の幸福度に大きな影響を与えていることに気づく。自己肯定感こそ、幸せの鍵。その大切さを伝えることを第二の使命として退職。現在プロコーチとして活動中。 アドラー心理学をベースにしたコーチングで、子育て中のお母さんの心配や不安を払拭し、自信を持って子育てでき、ご自身の人生も最高に心豊かに歩いていけるよう、全力でバックアップしています。さらに詳しくはこちら。

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