自己肯定感を簡単にチェックできるポイント

「私って自己肯定感、高いかな?低いかな?」と、友人から聞かれることが増えてきました。
自己肯定感の高低をチェックする、一番のポイントは「負の感情になりやすいか、どうか」です。
「負の感情」とは「嫌な気持ち」ですが、例えば、「怒り」「恐れ」「失望」「 妬み」「孤独感」「 憤り」「 混乱」「 不安」「 焦り」、、、
などでしょうか。
「怒り」の奥に潜む感情
その中でも代表的なのは「怒り」です。
「怒り」の定義は
「自分自身の気持ちや身体を、物理的、社会的に攻撃されたり、侵害されたと感じたことによって生じるネガティブな感情」
とされています。
「怒り」とは、心理的な自己防衛の状態で、自分が危機的な状況に陥ったときに、自分の心がおかしくならないように、心そのものが色々な手段を使って、自分の心を守ろうとしているのです。
怒りの感情の奥に見えてくるものには、「わかって欲しかったのに、わかってもらえなかった」「助けて欲しかったのに、助けてもらえなかった」「大切にして欲しかったのに、大切にされなかった」など、実は深い落胆や悲しみが潜んでいるのです。
人は、自分自身が傷つく ことを恐れ、がっかりした気持ちや、悲しい気持ちや、寂しい気持ちを感じないように、「怒り」という感情をつかって、この本当の感情を隠してしまおうとするのです。
怒りは愛と共感を求めているから
しかし、負の感情を感じないように、見ないように、蓋をしてしまうと、反対にさらに膨らんでしまうものなのです。
不安や怒りや寂しさを感じている自分の心は、どんなに「感じないように」「なかったことに」しようとしても、絶対になくなることはありません。
自分の中にある、愛と共感を求めている感情だからです。
有効なのは、怒りや不安や寂しさが出てきたら、「ああ、今怒っているんだね」「ああ、今不安なんだね」「ああ、今寂しいんだね」と、自分が感じている感情をそのまま受け入れてあげます。
自分の中に、その感情があることを認めて、受け入れるだけでいいのです。
自己肯定感が高い人は
自己肯定感が高い人は、物事を肯定的に捉えられますので、よい側面を見つけることができます。
「わかってくれない」と自分が否定された気持ちになったり、「助けて欲しい」と自分から言えなかったりすることが基本ありません。
そして、他者に対して尊重や信頼がありますので、「人それぞれの価値観や考え方がある」と思えたり、素直に助けを求められるので、「怒り」に達することが少なくなるのです。
自己肯定感が高い人は、「自分をそのまま受け入れる」ことが普通のことなので、負の感情が湧いてきても、蓋をすることをせずに、「怒り」に潜む「わかって欲しい」「助けて欲しい」という感情を認めそのまま受け入れてあげられるのです。
そうは言っても、自己肯定感の状態は、そのときの状況や環境によって多少の違いはありますので、もちろん「怒り」「恐れ」「失望」「 妬み」「孤独感」「 憤り」「 混乱」「 不安」「 焦り」などの負の感情は湧きます。
それでも、その気持ちを長く引きずることなく、スっと抜けられるというのも、自己肯定感の高い人の特徴です。
須藤 有紀
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