子供が失敗から学べるために親がすべきこと

すべてのお手本はお父さんとお母さん
前回の記事で書いたとおり、2歳を過ぎる頃になると、どんどん自己主張が強くなり、「自分で!」と言って何でも自分でやりたがるようになります。
そして、子供はお父さんお母さんを通して、ほぼすべての行動を学習します。
人との付き合い方、言葉遣い、喧嘩、欲求、不満、問題解決、姿勢、動き方、話し方にいたるまで、全身で大人の行動を観察し吸収します。
そして、お父さんお母さんのマネをしたくて仕方ありません。
お父さんのカバンを持ってみたり、お母さんのサンダルを履いてみたり、同じことがしたくて仕方ありません。
お母さんがお皿を洗っていれば、一緒になって洗い物をしたがり、結果はスポンジの泡を振りまいてしまったり、水道の水をはじいて水浸しにしてしまったり、お母さんにとってはかえって面倒なことをしでかしてくれます。
そんな時、「何やってるの?!びしょびしょじゃない!!」などと、子供の失敗にイライラして怒りをぶつけてしまうと、「失敗するとお母さんを怒らせる」という経験を身につけさせてしまうことになります。
子供が自らの意思で判断したことには、失敗もつきものです。
子供が失敗したときに「だから言ったでしょう?!」と怒ってしまうのも同じです。
子供に怒ったりお説教したりすることで、本来、子供が自分の判断の結果に学ぶべきことを妨げてしまいます。
結果から得られる最大の効果をなくしてしまうことになるのです。
子供が失敗した時こそ、親が寄り添う
失敗した子供がその教訓を肝に銘じるのは、親の共感や愛情によってのみです。
子供が判断した結果が誤りだった場合も、親は子供に共感し、結果を通して学ぶことを、認め励ましてあげなければなりません。
そして、どんな深刻な失敗であっても、親の愛情は変わらないことを、私たちはいつも応援している、ということを、常に子供に伝えないといけません。
子供の辛い気持ちを受け止めて、失敗を認め、思いやりをもって子供に接することが大切です。
一番辛いのは子供本人です。
子供は辛い思いをすることもあるだろうし、失敗して厳しい結果を突き付けられることもあるかもしれません。
そんな時こそ親は、親だけは常に子供に寄り添い、変わらぬ愛情を与え続けることが大事です。
子供が自分の行いの結果に直面したとき、親として共感し、親身になって思いやる気持ちを態度で示せば、子供は親に安心感と信頼を感じ、その教訓から学ぶことができるのです。
須藤 有紀
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