多様性を認めることと自己肯定感の関係は?

「多様性」「ダイバーシティ」「共生」など、ここ数年よく聞く言葉になりました。
大企業の女性管理職の登用を加速する法案が成立したり、昨年秋には、渋谷区で、同性カップルの結婚に相当する 関係を公的に認める文書の交付が始まりました。
中東からの難民受け入れの問題も引き続き大きな課題となっています。
「多様性」とは、ウィキベディアからの抜粋では以下の内容になります。
多様性(たようせい)とは
幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。社会科学・人文学における多様性概念
社会科学や人文学(人文科学)において、多様性が社会の変化と発展に不可欠な要素とみられることがある。たとえば、グローバリゼーションなどにより、特定の文化や地域の持つ問題解決的発想の喪失などのデメリットが憂慮されることから、文化多様性・地域多様性などの概念が用いられている。また、価値観の多様性などの概念が用いられることもある。
学校は「多様性」を学ぶ場
日本でも、年々外国人労働者は増え続け、サービス、介護の現場では、なくてはならない労働力になっています。
にも関わらず、外国人を受け入れられない文化が日本にはあるようです。
元来日本には、人種の違いや宗教の違いがないのも一因でしょうか。
さらに日本の教育は、規則や規律を重んじ、画一的で、生徒を「個人」としてよりも「集団」を重視する傾向が強いといわれています。
「みんなと違うのはいけないこと」「みんなと同じでなければいけない」という価値観が、「個性」や「多様性」を排除する方へ働いてしまうのです。
人の価値観は、いいところも悪いところも親の影響を大きく受けています。
子供の年齢が低ければ低いほど、親が「良い」というものは「良い」と理解し、「ダメ」というものは「ダメ」なのだと感じます。
幼稚園や学校に入ると、さまざまな価値観を持つ家庭からさまざまな子供達が集まってきます。
その時に、親が多様性を認め合うことを教えていなければ、大半の人は、自分と違う価値観を持つ人を「脅威」であり「いけない存在」と捉え、その人を排除する方向に働きかけます。
この問題と向き合い、近年学校教育でも「多様性を認め合う」という目標を掲げて活動している学校は年々増加しています。
結局は大人次第
多様性を認めるとは、自分の価値観と違う価値観を受け入れる、ということです。
親でも教師でも、大人自身が違う価値観を受け入れられる存在でなければ、それを子供に伝え、教えることはできません。
そしてそれは、大人の自己肯定感を高めることによって可能になるのです。
自分を認め受け入れられる人が、はじめて他者を受け入れられるのです。
自己肯定感がある人は、自分も大切にし、他者の価値観も認め尊重することができるのです。
そしてそれを子供に伝えていくことができるのです。
「ひとりひとりが違って当たり前」それが社会というものだ。
そんな当たり前のことを、当たり前に考えられる人が増えることを願います。
自己肯定感を高めることで、偏見、いじめ、差別がなくなり、安心して過ごせる場所が増えることを願います。
須藤 有紀
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