人の心配をする裏に隠されているものとは?

同じ話を聞いても、話の内容にどんな反応をするかは人それぞれですね。
例えば、人づてに、学生時代の友達が会社を辞めて、まだ次の転職先が決まっていないと聞いた時、
Aさんは「新しいことにチャレンジするんだね!」「しばらく充電期間なんだね」
という発言になるところ、
Bさんは「会社で何かあったのかな。」「次の就職先決まっていなくてさぞ不安だろうね。」となるのです。
これは、AさんとBさんの脳内の情報の違いによる反応です。
ポジティブ思考、ネガティブ思考ということになるのですが、要はそれぞれの人が持っている、無数の情報からイメージして咄嗟に反応しているだけなのです。
脳内の情報がポジティブなものが多い人は、その情報を使って無意識にポジティブな捉え方になるし、ネガティブな情報を多く持っていれば、無意識にネガティブな捉え方になるのです。
起こっている出来事自体には、ポジティブもネガティブもないのですが、それに意味を持たせるのは、あくまでも「その人の脳内にある情報」ということになるわけです。
「投影」の心理が働くとき
心理学では、自分が無意識に持っている感情を、自分ではなく、相手が持っているように感じることを「投影」と言います。
「抑圧された感情が、他人の中に投影される」という状態であるわけですが、
自分にとって望ましくない感情が、自分の中に存在していることを、認められないことが原因で起こります。
例えば上の会話の場合は、Bさん自身が
・会社を辞めたくなるほどの問題を抱えていいる
・職がなくなったらどうしようという不安を常に抱えている
ということになります。
「会社を辞めた」=「何か問題があったに違いない」
「無職だ」=「不安で仕方ないに違いない」と、自分自身を投影して見ているのです。
昨日のブログにも書きましたが、(自己肯定感を高めるには、「自分に後ろめたいことがない」ことが絶対条件 | 心豊かに歩こう)
ここでも、自分の本当の気持ちを知ることと、認めることが大切なのです。
「これって投影かも?」と、相手に投影していることに気づくことが大切なのです。
「自分を知る」というのは、簡単なようで、意外に難しいことなのかもしれませんね。
須藤 有紀
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