人の心配をする裏に隠されているものとは?

人の心配をする裏に隠されているものとは?

同じ話を聞いても、話の内容にどんな反応をするかは人それぞれですね。
例えば、人づてに、学生時代の友達が会社を辞めて、まだ次の転職先が決まっていないと聞いた時、
Aさんは「新しいことにチャレンジするんだね!」「しばらく充電期間なんだね」
という発言になるところ、
Bさんは「会社で何かあったのかな。」「次の就職先決まっていなくてさぞ不安だろうね。」となるのです。

これは、AさんとBさんの脳内の情報の違いによる反応です。
ポジティブ思考、ネガティブ思考ということになるのですが、要はそれぞれの人が持っている、無数の情報からイメージして咄嗟に反応しているだけなのです。

脳内の情報がポジティブなものが多い人は、その情報を使って無意識にポジティブな捉え方になるし、ネガティブな情報を多く持っていれば、無意識にネガティブな捉え方になるのです。

起こっている出来事自体には、ポジティブもネガティブもないのですが、それに意味を持たせるのは、あくまでも「その人の脳内にある情報」ということになるわけです。

「投影」の心理が働くとき

心理学では、自分が無意識に持っている感情を、自分ではなく、相手が持っているように感じることを「投影」と言います。
「抑圧された感情が、他人の中に投影される」という状態であるわけですが、
自分にとって望ましくない感情が、自分の中に存在していることを、認められないことが原因で起こります。

例えば上の会話の場合は、Bさん自身が
・会社を辞めたくなるほどの問題を抱えていいる
・職がなくなったらどうしようという不安を常に抱えている
ということになります。

「会社を辞めた」=「何か問題があったに違いない」
「無職だ」=「不安で仕方ないに違いない」と、自分自身を投影して見ているのです。

昨日のブログにも書きましたが、(自己肯定感を高めるには、「自分に後ろめたいことがない」ことが絶対条件 | 心豊かに歩こう
ここでも、自分の本当の気持ちを知ることと、認めることが大切なのです。
「これって投影かも?」と、相手に投影していることに気づくことが大切なのです。

「自分を知る」というのは、簡単なようで、意外に難しいことなのかもしれませんね。

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須藤 有紀

ライフキャリアコーチ  新卒でソニー株式会社へ入社し、経理、財務、秘書に26年間従事。 35歳のとき、親友の鬱をきっかけに自己肯定感の大切さに気づく。誰もが自己肯定感を高め、幸福度の高い社会を作りたいという想いを実現するために退職。 2016年、世界最高水準のプロコーチ養成スクールで、平本あきお氏、宮越大樹氏に師事。 現在はアドラー心理学をベースにしたコーチングと、NLP、幸福学研究を取り入れた独自のメソッドで、自分の才能と可能性に気づき、Well-beingな生き方を叶える人を応援する活動を展開している。株式会社チームフロー認定コーチ 国家資格キャリアコンサルタント さらに詳しくはこちら。

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須藤 有紀
ライフキャリアコーチ  新卒でソニー株式会社へ入社し、経理、財務、秘書に26年間従事。
35歳のとき、親友の鬱をきっかけに自己肯定感の大切さに気づく。誰もが自己肯定感を高め、幸福度の高い社会を作りたいという想いを実現するために退職。
2016年、世界最高水準のプロコーチ養成スクールで、平本あきお氏、宮越大樹氏に師事。
現在はアドラー心理学をベースにしたコーチングと、NLP、幸福学研究を取り入れた独自のメソッドで、自分の才能と可能性に気づき、Well-beingな生き方を叶える人を応援する活動を展開している。株式会社チームフロー認定コーチ 国家資格キャリアコンサルタント
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