妊娠前・妊娠中の母親の低栄養が子供に与える影響について

妊娠前・妊娠中の母親の低栄養が子供に与える影響について

先日、次女の学校で(女子高2年です)、女性の健康に関する講演会がありましたので行ってきました。

早稲田大学教授であり、産婦人科医でもある福岡秀興先生の講演で、女性が生涯、心も体も健康に生活するために大切なことをたくさん学んで参りました。

講演の目的は、私たちの娘世代の食生活を、母親としてどう考え、栄養状態をどうバックアップしていくか、というものですが、それ以上に、若い頃の食生活が、女性の一生の健康を左右し、さらにそれが孫、ひ孫にまで渡って影響するということなので、とても心配です。

先生は、無理なダイエットの恐ろしさについて、若い女性の痩せすぎについて、警鐘を鳴らされています。
健康な女性のBMI(※)は、21~24がベストとのことですが、なんと今の20代女性は、4人 に1人が「やせすぎ」に当たるBMI18.5以下なのだそうです。
そして、女性はBMI18.5以下では卵巣機能に支障をきたすというものでした。
(※)BMI=体重kg÷(身長m × 身長m)

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卵巣機能を保つためには

卵巣機能に支障をきたすということは、これから妊娠出産を迎える女性にとって、大きなダメージだということです。
妊娠出産だけでなく、卵巣機能障害は「疲れやすい」「骨粗しょう症」「イライラ」「めまい」「耳鳴り」「更年期に似た症状」など、さまざまな症状で悩まされることになるそうです。

体脂肪で言うと「20%は維持してください」とお話しされていました。
あるお母さんから「娘は運動部に所属していてよく食べるけれど、運動しているので体脂肪は減ってしまう。運動して減るのもダメですか?」という質問が出ていました。
これに対しても「さらにエネルギーを摂取して、体脂肪が20%を切らないようにしてください」とのこと。
意外です。
運動して筋肉をつけて、脂肪を減らす分には問題ないかと思っていたので、これには正直驚きました。
女性は、卵巣機能を正常に保つために、体脂肪20%を維持するのが必要なのだということでした。

体脂肪が少ないこともBMI数値と同様に、卵巣機能に影響を与え、体脂肪が減りすぎたことで月経が止まってしまうと、そのダメージを取り戻しすことは大変難しいそうです。

人の健康は生まれる前の胎児期から決まってくる

私達世代が子供を産む頃は「妊娠中毒症になるから、太らないように」と、厳しく体重制限を受けていました。
検診の度に体重計に乗るのがドキドキで、軽い服を選んでいったり、便秘にならないように注意したり、直前で腕時計なんかも外して、100グラムでも少なくなるようにあれこれ工夫をしたのを覚えています(笑)

福岡先生は、低出生体重児のリスクと、低体重児を産まないためには、望ましい範囲で必要なカロリー摂取と体重増加が必要です、とお話しされています。
もちろん太りすぎはよくありませんが、母親の妊娠前・妊娠期の健康・低栄養状態がもたらす胎児への影響は大きく、それがその人の一生の健康につながるのだということです。
そしてその体質の影響は、3世代にわたって受け継がれていくというのが衝撃的でした。

妊娠前からの適度な体重と脂肪を維持する大切さ。
「痩せ信仰から娘を守れるのは母親です」というメッセージ。

貴重なお話しを聞いて帰宅してみると、「痩せすぎ」のお話しには縁遠い二人の姿が(笑)。
今日もまた「ヤバイヤバイ」と言いながら、作り甲斐のある食欲を見せてくれることでしょう。
感謝することにいたします。

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須藤 有紀

須藤 有紀

須藤有紀(職業:メンタルコーチ)  夫と大学生の2人の娘と4人家族。 ワーキングマザーとして大手電機メーカーに26年間勤務。会社や地域のコミュニティで、多くの人と関わる中で、自己肯定感の有無が、その人の人生の幸福度に大きな影響を与えていることに気がづきました。自己肯定感こそ、幸せの鍵。その大切さを伝えることを第二の使命として退職。現在プロコーチとして活動中。 アドラー心理学をベースにしたコーチングで、子育て中のお母さんの心配や不安を払拭し、自信を持って子育てでき、ご自身の人生も最高に楽しめるよう、全力でバックアップしています。さらに詳しくはこちら。

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